戦争を考える・・・
カガリ
「キラを知ってるのか?」
アスラン
「知ってるよ、よく…小さい頃から友達だったんだ… 仲良かったよ…」
「それで… 何で!それでお前が何であいつを殺すんだよ!」
「分からない… 分からないさ!俺にも!
別れて、次に会ったときには敵だったんだ!一緒に来いと何度も言った。
あいつはコーディネーターなんだ、俺たちの仲間なんだ!地球軍にいることの方がおかしい!」
「お前…」
「なのにあいつは聞かなくて…俺たちと戦って仲間を傷付けて…ニコルを殺した!」
「だからキラを殺したのか…?お前が…」
「敵なんだ!今のあいつはもう!…なら倒すしかないじゃないか」
「バカやろう!何でそんなことになる?何でそんなことしなきゃならないんだよ!」
「あいつはニコルを殺した!ピアノが好きで、まだ15で…
それでもプラント(ザフト)を守るために戦ってたあいつを…」
「キラだって守りたいもののために戦っただけだ…
なのになんで殺されなければならない、それも友達のお前に!」
「殺されたから殺して…
殺したから殺されて…
それで最後は本当に平和になるのかよ!」
ガンダムシリーズの中でもこの「ガンダムSEED」はリアルに戦争の当事者の気持ちを表現している作品です。その中でも特に印象に残っているのが上記のシーンです。幼馴染同志が敵として再会し殺し合う・・・
私はまだ両親も健在ですし、友人と死別するという経験もしていませんから、自分の親しい人を誰かに殺されるという気持ちが一体どんなものなのか想像もできません。しかし、その感情はきっと綺麗ごとだけでは済まないであろうすさまじい感情なのでしょう。
昨日朝の番組でイラク戦争の極秘映像とかでアメリカ兵が生き延びようとする民間のイラク人を虐殺しているシーンを見ました。
そこではとても同じ人間がしていることなのかと耳を疑う兵士のやり取りが聞こえてきました。まるでゲームをしているかのように人間の命を奪うその映像を見て、なんともいえない怒りと恐怖を感じました。
戦争は私なんかでは理解できない様々な理由で今も世界のあちこちで起こっている現実です。今その現場に居合わせている人たちはどんな想いで戦場にいるのでしょうか・・・
願わくば戦いよる制圧でなく、話し合いによる解決を望みます。一日も早く憎しみがなくなる世界になりますように・・・
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