成功を積む・・・

赤木 しげる
福本伸行さんの漫画「天」に出てくる麻雀のプロの代打ちとして数々の伝説を残した人物とされているのですが、脇役ながらその人気は主人公を上回る勢いで、スピンオフ作品として現在も「アカギ~闇に降り立った天才」が現在も連載されています。
彼は常人とはかけ離れた感性の持ち主で、彼が残した名言?というか言葉にはいつも深いものを感じます。その中でも私が特に考えさせられるものがあります。
関西で1,2を争う暴力団組織の組長に向かってアカギがはなったその言葉とは・・・
おまえは成功を積み過ぎた・・・
成功ってのは一つ、二つはいいが10、20となるともう余計。体を重くする贅肉のようなもの。
最初は必要な意味のある成功だった・・・勝つことによって人の命は輝き光を放つ。
しかし積み上げていくとある段階でスッ・・・と性質が変わる。成功は生の「輝き」ではなく枷になる。いつのまにか成功そのものが人間を支配・・・乗っ取りにくるんだ。
どんなに金や権力を手に入れたところで実は窮々としている。「成功」ってヤツは・・・
人を自由にしないんだ・・・ハダカを許さない・・・装うことを要求してくる・・・
つまり成功者・・・大物らしく振る舞うことを要求してくる。
となりゃあ・・・当然メソメソなんかしてられない。
悲しい時も泣けず、おかしくても笑えず、怒りが込み上げても安々と爆発なんか出来やしねぇ。
我慢してるはずだ・・・相当・・・そんなストレスのかたまりみたいな日々を堂々とこなしている。
何だそれ?ありのままの自分がどこにもねぇじゃねぇか・・・みずぼらしい人生だ・・・
生きているといえるのか? それで・・・
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